農業生産法人(株)井出トマト農園 トマトブログ

神奈川県藤沢市、井出トマト農園。90年の長きにわたってトマト生産を行っています。豊かな自然の中で、300tのトマトを周年生産。一年中新鮮で美味しいトマトを皆様に。

カテゴリ: 2020年

井出トマトを愛していただける全ての方へ
井出トマト農園の経営について現状についてご報告です。

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お客様におかれましては、日ごろより農園運営をご支援いただき御礼申し上げます。

令和2年10月期の損益において、売上高 168百万円、営業利益 6百万円、経常利益 6 百万円、キャッシュフロー −5百万円という見込みとなります。ちなみに12月が年度末になります。


この先7年は先行設備した借入金の返済が多いため毎年最低、営業利益12百万円がないとキャッシュアウト(現金が少なくなって)いきます。
すぐに資金ショートするわけではありませんが、数年以内にショートする可能性もあります。


藤沢農場の生産開始とともに野菜相場全体が値崩れしています。

その理由は暑いときに頑張って植付し、やっと育った野菜が温かい12月の影響で一気に採れ、相場全体を押し下げていることと、コロナの影響で消費が落ち込み小売店の販売不調が原因です。

ほかの野菜の値段低下もトマト相場全体を引き下げる効果があり、各作物の価格が相互に連動しています。

youtube白菜、大根農家の悲鳴


施設野菜は一度設備投資を行うと、毎年安定して生産するため近年は年々底無しに相場が下がってきています。

国の政策もあり8年前〜3年前まで施設園芸に補助金が大量に出金されました。
要は日本国内においてトマトの生産過剰が起きています。

当社においても「生産過剰」「過剰設備」の状態に陥っています。

特にミニトマトの相場は過去5年で4割下がりました。
最低賃金の上昇で、都市部の雇用型農業ほど採算が厳しくなっています。

そして、今年の相場は最もひどい年です。

12月でより良い単価で売らなければならないのですが10期までの営業利益も吹き飛んで、キャッシュアウトが確実になってしまい、これが積もり続けるとあっという間に経営存続の危機を迎えています。

緊急事態と思って、この文章を書いています。

各取引先のバイヤーも自社の販売不振に苦しんでおり、販売店として利益を出すために市場からの安値の野菜の仕入れに躍起になっています。その反面契約単価の高い、市場外流通の取引は抑えられてしまいます。

当社は数年前から市場相場の変動からの影響を逃れ、付加価値の高い商品の販売のため、直販小売45%(わいわい市含)、直販卸売55%の販路との、安心・安全なトマトの安定供給、安定価格、顧客創造の関係構築を図ってきました。しかし、市場で値崩れした商品や産地に店頭で人気が集中するため価格の安い市場取引が人気です。(ただ多くの生産者が自らの生産原価を知らないため、ピンと来ていないので声が上がりません。決算を締めた時に気づいて離農していかれます。頑張って生産しても報われない農業で良いのでしょうか。)

現状藤沢農場にも、販売先の見つけられないトマトが600コンテナ(=約5,000kg)置いてしまっています。一部は加工品として形を変えるつもりです。でもすべては量が多すぎて加工品にできません。置いてしまっている理由は原価を50%下回ってしまう販売価格でなければ生鮮トマトとして販路の行先を見つけられないことです。ただし、野菜の収穫後の命は短いです。

「原価を50%下回る」ということはすべての人件費32%+長期借入金返済16%=48%のすべて削ってもまだ赤字です。

自助努力として生産原価、販売原価を少しでも下げられるように全社一丸となって農業生産活動に取り組んできたと思っています。

しかしながら、10ヵ月推移した結果としてキャッシュが不足していく状況は、外部環境の変化に対応できていない企業経営に対する努力不足、かつ現状の実力の結果であると真摯に受け止めております。


財務基盤の回復、自己資本の強化、既存事業の拡充のため、様々な施策を早いスピードで必要としています。

お客様の期待に応え、更なる事業拡大、企業価値向上を確実に達成することが、お世話になった皆様への一番の還元になると考えています。施策を結果として具現化できるよう、すぐに取り組んで行かなければいけないと思っている状況です。



【ご協力のお願い】
社員にはバイヤーからの急な数量変更や、販売先が減少し、すぐの打開策が必要とされる中、社員一同連日無理して頂きながらメルマガ発送に対応していただき、大変感謝しております。今の状況下、唯一の望みが「直販のお客様からの注文」です。

そして卸売りをすると原価割れするこの状況はしばらく続くと思われます。
なので今が、「踏ん張りどき」だと考えています。


【私が今考えているすぐに取り組めるアイデア】
・「富士高原農場の使用していない農地」と「藤沢農場の畑農地」をまずは現状ある土地でキャンプ場としてオープンさせる。
・定期便で「なにが送らてくるかはお楽しみ♫井出トマト農園支援プラン送料込み3500円」を打ち出し、 その時、農園側で「売りたい商品」をお客様にお届けする。トマトが少ない時期には加工品を届ける。
・撮影現場として場所をお貸出しする。


【経営者として私からお願いです】
どうか、お客様みなさんのお力を貸してください。
皆様からのアイデアを集めたいと思います。
「既存の生産・販売事業で利益を計上できる方法がないでしょうか?」
「今持っている資産を活かして売上げをつくることはできませんか?」
資産とは土地、オンラインショップ、定期購入オンラインショップ、トラック、農機具など

考え方としては、以下のポイントを押さえたいです。
・すぐに取り組めること
・手持ちの資金で取り組め、新たな借金をしなくてもできること
・ほとんど原価の掛からないこと(トマトが非常に原価が高いため)


きっと井出トマト農園にご興味下さいました皆様から生産・販売事業を黒字化できるアイデアがあるのではないか?と思っています。
皆さまと打開して行きたいです。
些細なことでも良いので、メッセージいただけたら嬉しいです。

info@idetomato.com
井出宛

いつでもお腹が空くと無性に食べたくなるカレー。コトコト煮込んで家族で調理する機会が、核家族や一人住まいの世帯では大きな鍋で作ることは難しいですね。その代わり、レトルトは袋を温めてご飯にかけるだけ!簡単、便利なレトルトカレーの人気が高まっていますね

農園でもたまにトマト入りカレーを振舞います。これが絶品なんです。「おいしい〜!!また作って!」といつも言われます

この味を簡単に再現できたらよいなあ!と考えてました。

私自身、普段から、原料を見て食品を買っています。

でもレトルトってなんでこんなに日持ちするんだろう?
レトルトが長期間日持ちするのは保存料が入っているのではないか?
これが心配でした。

調べたところ、
結論としては問題は全く無し。

レトルト品が目に多くつきますが、作り方を調べてみると、真空高圧調理技術とフィルムに空気の通る微細な穴がないことによって保存料が無くても完全に滅菌することができる。よって、長期間保存が可能となりとても素晴らしい調理法です。

それにしても値段による違いは何なのか?
80円の量産品〜1000円越えご当地カレーまでいくつも販売されているが事違いは何なのか?
・製造ロットの量
・具の量(特に肉が高い)
・ルーの価格

製造会社の営業さんにも確認すると、安いカレーを作るには、原料費を抑え、一年中その工場を同じカレー作りで回し続けると安くなるとのこと。大手のカレーはこうして作られている。

農園としては、イオンに対抗できるようなことはできないので、
「こだわりのトマトカレーをつくる」方向で考える。

そのために、ほかのカレーの研究。カレーを買いまくる。
まずはご当地トマトカレーを20種類くらい。
でも美味しいのがない。
どうも具が全然なくて、つまらない。
あとは輸入ピューレの味がするものはあまり好みではない。
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トマトカレーの研究を終えて、今度はジャンルに問われず
カレーと食べまくる。
100種類は試食をした。

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1回に5種類ずつ、とにかく食べる。
多いときは1日2回笑
・味
・色
・具の量
・旨味
・原料欄に変な食材が書いていないか

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そして、加工会社探し。
どうも加工会社によっても品質や味が全然違う。
神奈川で有名なご当地カレーを作っている工場に試作をお願いしてみた。

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そして、また市販のカレーを買いまくる。

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こんな日を続け、味の目標値が分かってきた。

井出トマト農園のトマトカレーの目標値はどこにするべきか?

試作を続け続ける。

だんだん、目標とするカレーの目安がついてきた。

続く。

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